THESIS TITLE
『Radiocaesium partitioning in Japanese cedar forests following the “early” phase of Fukushima fallout redistribution.』
BRIEF
- 本論文は「福島第一原子力発電所事故由来放射性降下物再分布の初期段階後のスギ(Japanese cedar)森林の放射性セシウム群分離」に関する論文です。
- 著者らは「福島第一原子力発電所事故後の3つの生育期間の森林の放射性セシウム群分離」について調査されています。
- 「樹齢17年と33年の2つのスギの森林構成要素(有機物および鉱物土壌層と茎、樹皮、葉、根)のセシウム137分布を調査」され、
- その結果、
- 「初期沈着のおよそ85%は林床と表層土壌で確認された」、
- 「最若齢のスギでは沈着のおよそ70%は林床で確認され、最高齢では50%が0-3センチメートルの鉱物土壌層で確認された」、
- 「樹木について放射性降下物に直接曝された古くそして多年生の組織は最も汚染されたままであった」、
- 「総樹木汚染の61-69%が樹冠に集中していた」、
- 「死細胞(dead organs)には樹木残留放射能の25±9%(若齢スギ)から36±20%(壮齢スギ)が集中しており、スギ森林における原子力事故後初期段階での特定領域の重要性を示唆している」、
- 「樹皮を含む茎は最大のバイオマスプールであるが、壮齢および若齢スギのセシウム137初期沈着のそれぞれ3.3%と4.6%が集中しているだけである」等を報告されています。
AUTHOR(S)
Coppin F, Hurtevent P, Loffredo N, Simonucci C, Julien A, Gonze MA, Nanba K, Onda Y, Thiry Y.