THESIS TITLE
『Behavior of radioactive materials and safety stock of contaminated sludge.』
BRIEF
- 本論文は「放射性物質の動態と汚染スラッジの安全な保管」に関する論文です。
- 著者は「2011年福島第一原子力発電所事故に起因する放射性降下物は下水道を通じて多くの下水処理場に流入して蓄積され、それにより東日本の下水処理場にはマイナスの影響が生じた」と背景を説明されて、
- 「2011年7月から2013年3月にかけてスラッジ処理時の放射性物質濃縮のメカニズムを解明するために東北と関東の4ヶ所の下水処理場で放射性物質の動態を分析」されています。
- 研究デザインとして、
- 「加えて数値シミュレーションにより下水処理場に一時的に保管されている汚染下水スラッジの安全な扱いを分析」、
- 「汚染焼却灰と下水スラッジからの溶融スラグの溶出試験により埋立地での汚染下水スラッジ廃棄を分析」され
- その結果、
- 「多量の放射性物質が曝気槽に蓄積しており、スラッジ濃縮プロセス中に濃縮スラッジに補足されている事を分析結果は示唆している」、
- 「10メートル以上の隔離距離を取っている場合または厚さ20センチメートル以上のコンクリートでシールドされている場合、汚染スラッジ周辺での作業員の被曝は1時間あたり1マイクロシーベルト未満であることを数値シミュレーションの結果は示唆している」、
- 「溶出液の放射能レベルは12サンプル中9つで検出限界値未満であり、その他の3つのサンプルの溶出率は0.5-2.7%であった」等を報告されています。
AUTHOR(S)
Tsushima I.