THESIS TITLE
『Medium- and long-term health effects of the L’Aquila earthquake (Central Italy, 2009) and of other earthquakes in high-income Countries: a systematic review』
BRIEF
- 本論文は「高所得国におけるラクイラ地震やその他地震の健康への中長期的影響」に関する論文です。
- 著者らは「ラクイラ地震の中長期的な健康への影響を調査した研究と高所得国で発生したその他の地震後の研究の特徴の方法論的特質」を比較されています(システマティック・レビュー)。
- 研究デザインを「ラクイラ地震の健康への影響を評価した研究と比較可能な設定でのその他の地震の研究をシステマティックレビュー」とし、
- 「MEDLINE、Scopusおよび6つの灰色文献ソースをシステマティックに検索」、「クライテリアは地震から少なくとも1ヶ月後の健康転帰測定、高所得国において発生した地震の調査そして少なくとも1つの経時的または地理学的対照群の存在」とされ、
- その結果、
- 「2976本の論文中、ラクイラ地震に関する13の研究とその他地震に関する51の研究が確認された」
- 「ラクイラ地震と阪神・淡路大震災が最も調査されていた」、
- 「ラクイラ地震に関する研究の被験者サンプルサイズ中央値は1240、調査期間の中央値は24ヶ月そして研究デザインとしてはクロスセクションデザインが最多」、
- 「その他地震に関する研究の被験者サンプルサイズ中央値は320、調査期間の中央値は15ヶ月そして研究デザインは時系列(前後比較)デザインが最多」、
- 「ラクイラ地震に関する研究の多くはメンタルヘルスに注視しており、死亡率、心臓血管の転帰そして医療制度への地震の影響に関しては多くない」等を報告されて、
- 「ルーチンデータのさらなる高度利用は今後の地震後の疫学的サーベイランスに有用となる」と結ばれています。
AUTHOR(S)
Ripoll Gallardo A, Alesina M, Pacelli B, Serrone D, Iacutone G, Faggiano F, Della Corte F, Allara E.