THESIS TITLE
『Temporal and spatial variations of radioactive cesium levels in Northeast Japan following the Fukushima nuclear accident.』
BRIEF
- 本論文は「福島第一原子力発電所事故後の東北日本における放射性セシウム濃度の経時的および空間的変化」に関する論文です。
- 著者は「福島第一原子力発電所事故で環境中に放出された放射性物質は世界中での汚染を引き起こした」、「ヨウ素131、セシウム134そしてセシウム137等の放射性核種は北米やヨーロッパへと移行した」、「それゆえ福島第一原子力発電所事故は人間の健康と生態系双方に対する世界中の関心事となり、多くの国が日本製品輸入の禁止または制限を課した」と背景を説明されて、
- 「東北日本で2種のサケ科魚類、アメマスとサクラマスのセシウム134およびセシウム137の2011年5月から2014年5月まで3年間に渡る変動と蓄積」を調査されています。
1.その結果、
- 「福島第一原子力発電所事故後3年間を通じで魚の総セシウム134およびセシウム137濃度は段階的に減衰しているが、福島県および近傍の県では事故から3年を経ても未だ高い状態(100ベクレル/kg超)」、
- 「福島第一原子力発電所から遠ざかるに連れて放射性セシウムの空間レベルは段階的に減衰」、
- 「一般的に太平洋に面した地域の放射性セシウム濃度は日本海に面した地域よりも放射性セシウム濃度が高かった」等を報告されて、
- 「福島第一原子力発電所から放出された放射性核種は未だ東北日本の広範な地域に拡散され自然環境に留まっていることを得られた結果は示唆している」と結ばれています。
AUTHOR(S)
Arai T.