THESIS TITLE
『Radioactive particles released to the environment from the Fukushima reactors-Confirmation is still needed.』
BRIEF
- 本論文は「福島第一原子力発電所原子炉から環境中に放出された放射性物質」に関する論文です。
- 著者らは「重大な原子力事故後、ウランやプルトニウムの様な難溶性核種の大部分は放射性粒子の状態で環境中に放出される」と背景を説明されて、
- 「福島第一原子力発電所事故後、グローバルフォールアウトによるものとは異なるプルトニウム同位体比が報告されており、それは原子炉や原子炉容器から使用済み核燃料が放出されたことを示唆している」、
- 「福島第一原子力発電所由来であるとするセシウム137(※Abstract中、37Cs)やその他の揮発性放射性核種、セシウム、鉄、亜鉛、ウラン等の一連の安定難溶性金属を含有する放射性粒子が複数の研究者によって特定されている」、
- 「そうであるなら難溶性金属の長半減期放射性同位体がそれら粒子中に特定されるはずである」、
- 「それ故、事故時にガス状で放出された揮発性放射性核種はフライアッシュの様な表面に沈着し、放出や移行時に凝縮核を形成している可能性が最も高い」、
- 「もし使用済み核燃料が福島第一原子力発電所周辺に沈着している場合、生態系での移行、摂取そして効果に影響する粒子特性に関する情報は環境インパクトおよびリスク評価にとって重要である」等を主張されて、
- 「環境モニタリングを補助するため、微量分析技術を利用して福島第一原子力発電所周辺環境のホットスポット特定そして放射性粒子特性評価がそれ故重視される」と結ばれています。
AUTHOR(S)
Salbu B, Lind OC.