THESIS TITLE
『The longitudinal mental health impact of Fukushima nuclear disaster exposures and public criticism among power plant workers: the Fukushima NEWS Project study.』
BRIEF
- 本論文は「福島第一原子力発電所事故と世間からの非難が発電所作業員の長期的メンタルヘルスに与える影響」に関する論文です。
- 著者らは「2011年東日本大震災とそれに続く原子力事故の後、福島第一および第二原子力発電所作業員は被災者そして現地作業員双方として複数のストレス要因を経験している」と背景を説明されて、
- 「災害に関連する差別そして中傷等への暴露は作業員のメンタルヘルスに関連することが先行研究で知られている」、「その長期的な影響についての先行研究はない」とし、
- 「第一発電所の571人、第二発電所の397人、計968人の発電所作業員に対して災害から2-3ヶ月後(time1)と14-15ヶ月後(time2)に自記入式質問票調査を実施(回答率55.0パーセント)」、「time1における社会人口学的特性、災害関連の経験そして周トラウマ期苦痛を評価」、「K6スケールと改訂出来事インパクト尺度を利用してtime1そしてtime2それぞれにおける一般的な精神的苦痛と外傷後ストレス反応を測定」、「自己相関を調整した階層的重回帰分析によりtime2の精神的苦痛と外傷後ストレス反応を調査」されたその結果、
- 「time2における高い精神的苦痛はtime1における高い精神的苦痛とtime1における差別/中傷により説明された」、「time2における高い外傷後ストレス反応はtime1における高い外傷後ストレス反応、高い年齢およびtime1における差別/中傷により説明された」、「time2における高い精神的苦痛はtime1における高い精神的苦痛と差別/中傷の経験により説明された」、「time2における高い外傷後ストレス反応はtime1における高い精神的苦痛、高い年齢そして差別/中傷経験により説明された」等を報告されています。
AUTHOR(S)
Tanisho Y, Shigemura J, Kubota K, Tanigawa T, Bromet EJ, Takahashi S, Matsuoka Y, Nishi D, Nagamine M, Harada N, Tanichi M, Takahashi Y, Shimizu K, Nomura S, Yoshino A; Fukushima NEWS Project Collaborators.