THESIS TITLE
『Internal thyroid doses to Fukushima residents-estimation and issues remaining.』
BRIEF
- 本論文は「福島の住民の内部甲状腺線量の推定と残された課題」に関する論文です。
- 著者らは「2011年3月の壊滅的な福島第一原子力発電所事故により多量の放射性核種が環境中に放出された」、「放射能の影響を受けた地域に住まう人々が曝された線量の推定は極めて重要であるが、住民に対する初期測定が不足しているためヨウ素131を主とする短半減期放射性核種摂取による内部甲状腺線量の推定は相当な困難を伴う」、「それ故放射線医学総合研究所による2012年4月1日から2013年3月31日の推定には次の3つのソースの組み合わせが利用されている:スクリーニングにより調査された1080人の児童の甲状腺測定データ、3000人の成人に対するセシウム134とセシウム137のホールボディカウンター測定データそして大気移行拡散モデルによるシミュレーション」、「この調査では双葉町、飯舘村そしていわき市の住民に甲状腺等価線量の最高値が確認され、それら線量は殆どが30ミリシーベルトを下回っていた」、「しかしながらこの結果は多くの不確かさを含み、住民の代表値を示したのみである」と背景を説明されて、
- 「今回の論文では新たな方法によるより直近の線量推定と個人行動パターンの予備的分析の概要を示す」と結ばれています。
AUTHOR(S)
Kim E, Kurihara O, Kunishima N, Momose T, Ishikawa T, Akashi M.