THESIS TITLE
『Contribution of radioactive 137Cs discharge by suspended sediment, coarse organic matter, and dissolved fraction from a headwater catchment in Fukushima after the Fukushima Dai-ichi Nuclear Power Plant accident.』
BRIEF
- 本論文は「福島第一原子力発電所事故後の福島における貯水池源流から放出されるセシウム137の懸濁堆積物、粗大有機物そして溶存態の寄与」に関する論文です。
- 著者らは「様々な土地利用の地域や下流河川に入り込む森林河川からの排出物として、森林地帯の源流から移行する放射性セシウム(セシウム137)は重要な情報をもたらす」、「それ故、源流を通じて移行するセシウム137流入の構成(溶存態、懸濁堆積物、粗大有機物)を測定することは重要である」と背景を説明され、
- 「森林貯水池源流から懸濁堆積物と粗大有機物により放出されるセシウム137を調査」されています。
- 「地震と津波後の2012年8月から2013年9月にかけて、福島第一原子力発電所から北西35キロメートルに位置する山木屋地区の3つの貯水池源流で、懸濁堆積物と葉や枝のような粗大有機物中のセシウム137濃度および懸濁堆積物と粗大有機物の量を計測 」、「懸濁堆積物と粗大有機物はおよそ1-2ヶ月の間隔で収集」されたその結果、
- 「懸濁堆積物と粗大有機物のセシウム137濃度はそれぞれ1キログラムあたり2.4-49キロベクレルと0.85-14キロベクレル」、「懸濁堆積物のセシウム137濃度は、貯水池の平均沈着密度と密接に相関」、「懸濁堆積物、粗大有機物そして溶存態によるセシウム137放出寄与の年間割合はそれぞれ96-99パーセント、0.0092-0.069パーセントそして0.73-3.7パーセント」、「貯水池からの年間総セシウム137放出は沈着の0.02-0.3パーセント」等を報告されています。
AUTHOR(S)
Iwagami S, Onda Y, Tsujimura M, Abe Y.