THESIS TITLE
『Lessons Learned from the Accident at the Fukushima Dai-ichi Nuclear Power Plant-More than Basic Knowledge: Education and its Effects Improve the Preparedness and Response to Radiation Emergency.』
BRIEF
- 本論文は「福島第一原子力発電所事故の教訓-緊急被曝への備えと対応を向上させる教育とその効果」に関する論文です。
- 著者らは「2011年3月11日、巨大地震が日本の東北沿岸を襲い、引き起こされた極めて大きな津波がその地域を直撃した」と背景を説明されて、
- 「地震と津波は深刻な損傷を東京電力福島第一原子力発電所に与え、その結果多量の放射性物質が環境中に放出された」、「放出された主たる核種はヨウ素131、セシウム134およびセシウム137」、「地表へのそれら放射性物質の沈着により福島第一原子力発電所周辺、特に半径20キロメートル圏内の周辺線量は上昇した」、「行動調査と周辺線量率に基づく線量評価の結果、多くの住民の外部線量は5ミリシーベルト以下であり、最大でも25ミリシーベルトであった」、「幸いなことに福島第一原子力発電所での従事者に放射能の確定的影響の面からの治療は必要とされなかった」、「しかしながら放射能に関する正確な知識の不足とその影響が、メディカルケアシステムおよび被曝した人々の移送を妨げた」、「事故後、研修コースに対する要求や要望が高まった」等を報告されて、
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「ヘルスケア担当者のような専門家のみならず教師を含むその他の専門家にとっても、放射線とその影響に関する基礎知識は極めて重要であることを今回の災害に対する対応から学んだ」と結ばれています。
AUTHOR(S)
Hachiya M, Akashi M.