2017年2月9日木曜日

学術論文の紹介 #福島第一原子力発電所 #避難 #肝機能障害

THESIS TITLE

『Effect of evacuation on liver function after the Fukushima Daiichi Nuclear Power Plant accident: The Fukushima Health Management Survey.』

BRIEF

  1. 本論文は「福島第一原子力発電所事故後の避難とその肝機能への影響」に関する論文です。
  2. 著者らは「東日本大震災とそれに続く福島第一原子力発電所事故の結果、住民の日常生活は避難中心の生活へと姿を変えた」と背景を説明されて、
  3. 「肝機能への避難の影響を解明するため、同災害前後の肝機能を調査」されています。
  4. 研究デザインとして、
    1. 「福島第一原子力発電所近傍に住まう26,006人の男女に対する長期的調査」、
    2. 「2008年から2010年に行われた40歳から90歳を対象とした年次健康診断のデータを利用」、
    3. 「フォローアップ調査を2011年6月から2013年末迄実施し、平均フォローアップ期間は1.6年」、
    4. 「災害前後の肝機能の変化を避難者と非避難者で比較」、
    5. 「アルコール摂取状態でのグループ間比較も実施」され、
  5. その結果、
    1. 「全ての被験者において肝機能障害有病率は災害前の16.4%から災害後の19.2%へと有意な増加が見られた」、
    2. 「肝機能障害発生率は避難者のほうが非避難者よりも有意に高かった」、
    3. 「多変量ロジスティック回帰分析の結果は住民の間の肝機能障害と避難との有意な相関を示唆した」等を報告されて、
  6. 「福島第一原子力発電所事故に起因する避難と肝機能障害増加との相関を示した最初の研究である」と結ばれています。

AUTHOR(S)

Takahashi A, Ohira T, Hosoya M, Yasumura S, Nagai M, Ohira H, Hashimoto S, Satoh H, Sakai A, Ohtsuru A, Kawasaki Y, Suzuki H, Kobashi G, Ozasa K, Yamashita S, Kamiya K, Abe M; Fukushima Health Management Survey Group.

THESIS URL

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28142046