2017年2月13日月曜日

学術論文の紹介 #福島第一原子力発電所 #ヨウ素 #六ケ所村

THESIS TITLE

『Regional and global contributions of anthropogenic iodine-129 in monthly deposition samples collected in North East Japan between 2006 and 2015.』

BRIEF

  1. 本論文は「 2006年から2015年の間に日本の東北地域で採集された月次沈着サンプルにおける人為起源ヨウ素129の地域的及び地球的規模の寄与」に関する論文です。
  2. 著者らは「2006年から2015年にかけて青森県六ケ所村再処理工場で毎月、ヨウ素129の大気沈着フラックスを調査され、環境中ヨウ素129濃度への再処理工場の影響を評価」されています。
  3. 「実際の使用済み核燃料を利用した試運転後、再処理工場は現在日本の担当局によって最終安全評価の下にある」として、
  4. 調査の結果、
    1. 「2006年4月から2008年10月の試運転での切断及び化学処理中、ヨウ素129が環境中に放出され著者らの沈着サンプル中で検出された」、
    2. 「ヨウ素129沈着フラックスは再処理工場から大気中へのヨウ素129放出パターンにほぼ従っており、沈着ヨウ素129の殆どは再処理工場由来であった」、
    3. 「2009年以降ヨウ素129沈着フラックスはバックグラウンドレベルにまで急激に減少し、2011年には六ケ所村でのヨウ素129沈着フラックスは再処理工場から85キロメートルに位置するバックグラウンドサイトとして設置した追加サンプリング地点の弘前のヨウ素129沈着フラックスとほぼ同じになった」、
    4. 「バックグラウンドのヨウ素129沈着フラックスは六ケ所村および弘前双方で、冬に高くその他のシーズンで低い、季節変動を示した」、
    5. 「六ケ所村の気団後方流跡線解析の結果は冬に高くなるヨウ素129フラックスの由来がヨーロッパの再処理工場であることを示唆している」等を報告されて、
  5. 「ヨウ素129/ヨウ素131放射能比から判断すると、2011年における六ケ所村でのヨウ素129沈着フラックスへの福島第一原子力発電所事故由来ヨウ素129の寄与は小さい」と結ばれています。

AUTHOR(S)

Hasegawa H, Kakiuchi H, Akata N, Ohtsuka Y, Hisamatsu S.

THESIS URL

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28187334