2017年2月9日木曜日

学術論文の紹介 #福島第一原子力発電所 #走行サーベイ #東葛地域 #鹿島市 #空間線量率

THESIS TITLE

『Detailed Distribution Map of Absorbed Dose Rate in Air in Tokatsu Area of Chiba Prefecture, Japan, Constructed by Car-Borne Survey 4 Years after the Fukushima Daiichi Nuclear Power Plant Accident.』

BRIEF

  1. 本論文は「走行サーベイによる福島第一原子力発電所事故から4年後の千葉県東葛地域の空間線量率(空気吸収線量率)の詳細分布マップ」に関する論文です。
  2. 著者らは「千葉県の北西、東葛地域で走行サーベイを行い、福島第一原子力発電所事故から4年後の空間線量率の詳細分布マップを作成」されています。
  3. 研究デザインとして、
    1. 「千葉県で最も重度に放射性核種で汚染された地域であり、首都東京に隣接していることから東葛地域を選択」、
    2. 「測定は2015年6月にヨウ化ナトリウム(NaI(Tl))シンチレータスペクトロメータを利用して実施」、
    3. 「走行サーベイは6つの市街地を含む東葛地域全体をカバー」として、
  4. その結果、
    1. 「空間線量率の不均一な分布が線量分布マップ上で確認された」、
    2. 「特に1時間あたり80ナノグレイを超える高空間線量率が高間隙率なアスファルトを利用して施工された国道に沿って確認され、一方、低間隙率アスファルトを利用して施工された地方道では低空間線量率が確認された」、
    3. 「東葛地域の不均一な線量分布はそれらアスファルト仕樣の違いに起因していた」、
    4. 「東葛地域における福島第一原子力発電所事故から4年後の空間線量率への人口放射性核種の平均寄与率は29%(9%から50%)」、
    5. 「最高空間線量率は鹿島市で確認された1時間あたり201ナノグレイ」、
    6. 「鹿島市で収集した高間隙率アスファルトの表層上部1センチメートルに放射性セシウムは沈着しており、また空間線量率の環境半減期は1.7年と推定された」等を報告されています。

AUTHOR(S)

Inoue K, Arai M, Fujisawa M, Saito K, Fukushi M.

THESIS URL

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28129382