2016年11月2日水曜日

学術論文の紹介 #福島第一原子力発電所 #精神的苦痛

THESIS TITLE

『Predictors of severe psychological distress trajectory after nuclear disaster: evidence from the Fukushima Health Management Survey.』

BRIEF

  1. 本論文は「福島県民健康管理調査に基づく原子力事故後の深刻な精神的苦痛の経時的変化予測因子」に関する論文です。
  2. 著者らは「2011年3月11日の東日本大震災と津波の後に発生した福島第一原子力発電所事故は相当な長期的影響を住民生活に与えた可能性がある」と背景を説明されて、
  3. 「3年間の連続データを利用して精神的苦痛の経時的変化を、そして公衆衛生介入のための有用性を示す可能性のある深刻な精神的苦痛の予測因子を調査」されています。
  4. 「災害後3年間に渡り避難区域に分類された地方公共団体に登録されており、3年間毎年の評価を完了した12,371人のデータを収集」され、
  5. その結果、
    1. 「集団軌跡モデルにより、精神的苦痛のレベルで区別される-全ての経時的変化において経時とともに段階的に改善する-4つの経時的変化パターンを確認した」、
    2. 「多変量解析の結果、原子力事故から3年を経て主観的睡眠不足、問題飲酒、社会的支援の不足そして放射線リスクの認知は精神的苦痛の深刻度との関連が見られた」等を報告されて、
  6. 「特定された因子は原子力災害後の長期的なコミュニティベースのメンタルヘルスケアにとって有用となる可能性がある」と結ばれています。

AUTHOR(S)

Oe M, Maeda M, Nagai M, Yasumura S, Yabe H, Suzuki Y, Harigane M, Ohira T, Abe M.

THESIS URL

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27798033