2016年11月29日火曜日

学術論文の紹介 #福島第一原子力発電所 #畜牛 #セシウム

THESIS TITLE

『Radioactive cesium and potassium in cattle living in the ‘zone in preparation for the lifting of the evacuation order’ of the Fukushima nuclear accident.』

BRIEF

  1. 本論文は「福島第一原子力発電所事故の避難指示解除準備区域の畜牛の放射性セシウムと放射性カリウム」に関する論文です。
  2. 著者らは「福島の家畜産業再構築への寄与として、近い将来避難指示が解除される予定の地域の畜牛の様々な細胞中の放射性セシウムと放射性カリウムを測定」されています。
  3. その結果、
    1. 「殆どのサンプルで放射性セシウム濃度は100ベクレル/kg以下であった」、
    2. 「血液を除いて骨格筋と腎臓が最も放射性セシウム濃度が高く肝臓はサンプル中最低」、
    3. 「サーロイン、テンダーロインおよび内腿中の放射性セシウム濃度は頚筋よりも若干高かった」、
    4. 「尿中放射性セシウム濃度と血液中のそれとに相関は見られなかったが 泌尿器の放射性カリウムで調整した場合、比例関係となった」、
    5. 「放射性カリウムの分布は放射性セシウムのそれとは似ているが同一ではない」、
    6. 「除染が完了し避難指示が解除された後のこの地域での家畜生産再開が可能であることをそれら結果は示唆している」、
    7. 「畜牛の汚染レベルは血液サンプルのみではなく尿サンプルからも推定可能である」等を報告されて、
  4. 「食肉処理場で頚筋から50-100ベクレル/kgのセシウムが検出された場合、畜牛は異なる筋肉のサンプルを利用した再検査が必要である」と結ばれています。

AUTHOR(S)

Sato I, Sasaki J, Satoh H, Murata T, Otani K, Okada K.

THESIS URL

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27878901