2016年10月5日水曜日

学術論文の紹介 #東日本大震災 #電離圏全電子数 #全地球航法衛星システム

THESIS TITLE

『Correlation Analysis for Total Electron Content Anomalies on 11th March, 2011』

BRIEF

  1. 本論文は「2011年3月11日の電離圏全電子数異常の相関分析」に関する論文です。
  2. 著者らは「全地球航法衛星システムのデータを分析することにより電離圏全電子数の変化を捉えた」とし、
  3. 背景を、
    1. 「地震後の電離圏全電子数異常に関する報告は数多くあり、例えば巨大地震はしばしば電離層を撹乱する」、
    2. 「現在まで地震発生前の電離圏全電子数異常が幾つかの論文で報告されている」、
    3. 「しかしながら地震時の電離圏全電子数異常については不明瞭であり、さらにそれら分析手法は実務的な地震予測として幾つかの問題を抱えている」、
    4. 「電離圏全電子数異常検出を困難にしている要因の1つが電離圏全電子数データのノイズである」、
    5. 「多くの自然機構により無視できない電離圏全電子数撹乱が引き起こされる」と説明されて、
  4. 「その課題解決のために1つの全地球航法衛星システム観測局とそれを囲む複数観測局の間の相関分析を提案」されています。
  5. 手法として、
    1. 「はじめに時間の多項式関数により数時間に渡る全地球航法衛星システム時系列をモデル化」、
    2. 「次に数分のタイムスケールに渡るモデルからの電離圏全電子数時系列の逸脱として予測誤差を算出し電離圏全電子数異常と定義」、
    3. 「そして1つの全地球航法衛星システム観測局と周辺観測局群との相関を算出」、
    4. 「相関による方法は無線通信では古くから-特にスペクトラム拡散通信方式や超長基線電波干渉法でSN比を増幅するために-利用されていたが、電離圏全電子数分析には一般的に応用されていなかった」とされてその結果、
  6. 「今回の方法の結果として、相関分析による2011年東北沖地震1時間前の電離圏全電子数異常検出を示す」、「論文中で2011年東北沖地震のケースを広く検証する」と報告されています。

AUTHOR(S)

Takuya Iwata, Ken Umeno

THESIS URL

https://arxiv.org/abs/1606.02708