2016年10月24日月曜日

学術論文の紹介 #東日本大震災 #福島第一原子力発電所 #心不全#仮設住宅

THESIS TITLE

『Prognostic Impact of Living in Temporary Housing in Fukushima after the Great East Japan Earthquake.』

BRIEF

  1. 本論文は「東日本大震災後における福島県の仮設住宅での生活が予後に与える影響」に関する論文です。
  2. 著者らは「東日本大震災とそれに続く福島第一原子力発電所事故の結果、福島県の多くの住民は仮設住宅での生活を強いられた」と背景を説明されて、
  3. 「心不全患者における仮設住宅住まいが予後に与える影響」を調査されています。
  4. 「2011年3月11日から2014年9月30日に743人の入院中心不全患者を調査」され、
  5. その結果、
    1. 「全ての被験者のうち6.9%に当たる51人の患者が地震後仮設住宅に移動」、
    2. 「基本条件または心エコー検査のデータに有意差は確認されなかったが、貧血症と腎機能については仮設住宅に移動した患者の方が移動していない患者よりも悪化していた」、
    3. 「カプラン・マイヤー法による分析の結果、心不全悪化による再入院率は仮設住宅に移動した患者の方が移動していない患者よりも高かった(p値は0.007)」、
    4. 「多変量コックス比例ハザード回帰分析の結果、仮設住宅への避難は再入院の独立予測因子であった(p値は0.016)」、
    5. 「地震後仮設住宅へ移動した心不全患者は高い再入院率を示した」等を報告され、
  6. 「それ故その様な患者は栄養状態およびメンタルヘルスの管理に加えて慎重に治療されるべきである」と結ばれています。

AUTHOR(S)

Suzuki S, Yoshihisa A, Kanno Y, Watanabe S, Takiguchi M, Miura S, Yokokawa T, Sato T, Oikawa M, Yamaki T, Kunii H, Nakazato K, Suzuki H, Saitoh SI, Takeishi Y.

THESIS URL

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27769908