2016年9月16日金曜日

学術論文の紹介 #福島第一原子力発電所 #メタボリックシンドローム

THESIS TITLE

『Influence of Post-disaster Evacuation on Incidence of Metabolic Syndrome.』

BRIEF

  1. 本論文は「災害後避難のメタボリックシンドローム発生率に対する影響」に関する論文です。
  2. 著者らは「東日本大震災後、原子力事故に起因して福島第一原子力発電所周辺の16万人を超える住民が避難を強いられた」、「以来、避難者達の健康問題は大きな課題である」と背景を説明されて、
  3. 「福島住民における避難とメタボリックシンドローム発生率との関連」を調査されています。
  4. 「災害時にメタボリックシンドロームでなかった40-74歳の住民に関する福島でのコホート研究」、「災害前に試験対象患者基準を満たしている20,269人のうち、8,547人が2013年3月末までに災害後フォローアップ検査を受検」、
    「災害前後の基礎的検診のデータを利用し、主として日本の委員会のガイドラインで定義されるメタボリックシンドロームの発生率を調査」、
    「避難状況によって被験者を分類し、グループ間の結果を比較」、
    「潜在的交絡因子、年齢、性別、腹囲、運動習慣そしてアルコール消費量で調整後、ロジスティック回帰によりメタボリックシンドローム発生率のオッズ比を分析」され、
  5. その結果、
    1. 「メタボリックシンドロームの発生率は非避難者よりも避難者の方が高かった」、
    2. 「避難者は非避難者よりも災害後のボディマス指数、腹囲、トリグリセリドそして空腹時血漿グルコースが高かった」、
    3. 「避難とメタボリックシンドローム発生率との間に有意な相関を確認(調整オッズ比は1.72、95%信頼区間は1.46-2.02)」等を報告されて、
  6. 「災害後の避難とメタボリックシンドローム発生率増加との関連を確認した初めての研究である」と結ばれています。

AUTHOR(S)

Hashimoto S, Nagai M, Fukuma S, Ohira T, Hosoya M, Yasumura S, Satoh H, Suzuki H, Sakai A, Ohtsuru A, Kawasaki Y, Takahashi A, Ozasa K, Kobashi G, Kamiya K, Yamashita S, Fukuhara SI, Ohto H, Abe M; Fukushima Health Management Survey Group.

THESIS URL

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27629253