2016年9月2日金曜日

学術論文の紹介 #使用済み核燃料 #原子力潜水艦

THESIS TITLE

『Impacts on the terrestrial environment in case of a hypothetical accident involving the recovery of the dumped Russian submarine K-27.』

BRIEF

  1. 本論文は「廃棄されたロシア潜水艦K-27回収時の事故を想定した陸環境への影響」に関する論文です。
  2. 著者らは「199年代まで北西ロシア近くの北極海に放射能を帯びた物質が定期的に廃棄されていた」、「この地域で最も放射能が強い物質の1つがStepogovoフィヨルドに廃棄された原子力潜水艦K-27であり、使用済み核燃料を含んでいる」、「2つのK-27潜水艦原子炉は廃棄前に密閉されているが、潜在的な長期汚染リスクは未だあり、K-27の回収と閉鎖の計画がある」等と背景を説明されて、
  3. 「次の2つのシナリオに基づきヒト用量と環境への影響の評価」を示されています。
    1. 現場の原子炉への水の侵入が自発連鎖反応を引き起こすシナリオ。
    2. コラ半島Gremhika湾の廃炉サイトで使用済み核燃料除去時の船内火事シナリオ。
  4. 「安全側の推定に基づく評価とし、ノルウェー地域への影響に注視」、「放射性物質の大気中移行と沈着は適切なモデルを利用して地域的な近接場をモデル化し、ヒト用量と環境暴露はそれぞれ標準IAEAアプローチとERICAツールを利用してモデル化」されたその結果、
  5. 「ノルウェー地域の広大な範囲、特に北部が-チェルノブイリ原子力事故後に観察されたものよりも2桁低いレベルであるが-Gremhikaシナリオに基づく放射性物質降下の影響を受ける可能性があることを得られた結果は示唆している」、「自発連鎖反応の結果によるStepogovoの現場の決定グループへの主として地上散乱に起因する潜在線量は、ICRP勧告(20-100ミリシーベルト)に基づく防護的手段を必要とする」、「Gremhikaシナリオによるノルウェーの非人間生物相への線量は無視でき、陸生生物へのバックグラウンド線量率の代表的なものである」等を報告されています。

AUTHOR(S)

Brown JE, Amundsen I, Bartnicki J, Dowdall M, Dyve JE, Hosseini A, Klein H, Standring W.

THESIS URL

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27573758