2016年9月12日月曜日

学術論文の紹介 #東日本大震災 #ACSC

THESIS TITLE

『Increase in avoidable hospital admissions after the Great East Japan Earthquake.』

BRIEF

  1. 本論文は「東日本大震災後における回避できる入院の増加」に関する論文です。
  2. 著者らは「2011年3月11日の東日本大震災とそれに続く津波と原子力事故は様々な病気に起因する救急科来院と入院の増加に短期的な影響を及ぼした」、「しかしながら地震と津波災害が影響地域の人々の長期的な健康状態に影響を与えたか否かは明らかになっていない」と背景を説明されて、
  3. 「日本の入院患者データベースを利用して、人々の-効果的な管理と治療により入院を予防できる状態と定義される-“外来ケアにおいて注意を要する状態”(ACSCs)」を調査されています。
  4. 「差分の差分分析により災害地域とその他地域の地震前(2010年7月から2011年2月)と地震後(2012年7月から2013年2月)におけるACSCsの入院数を比較」、「期間と地域の交互作用の線形回帰モデルによりACSCsの入院への地震の影響を推定」され、
  5. その結果、
    1. 「回避できるACSCs(予防接種やその他の介入により病気を予防可能)または慢性ACSCs(効果的なケアにより再発を予防可能)に有意な差分の差分は見られず、急性ACSCs(早期介入により更なる進行を予防可能)には有意な増加(10万人当り3.3入院、95パーセント信頼区間が0.4から6.3、p値は0.028)が見られた」、
    2. 「回避できるACSCsおよび慢性ACSCsは地震直後に増加しその後直ぐに減少した可能性がある」等を報告されて、
  6. 「しかしながら急性ACSCsに起因する回避できる入院は地震および津波災害後長期にわたって高いままであった」と結ばれています。

AUTHOR(S)

Sasabuchi Y, Matsui H, Yasunaga H, Fushimi K.

THESIS URL

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27612980