2016年8月10日水曜日

学術論文の紹介 #福島第一原子力発電所 #心的外傷後ストレス障害 #PTSD

THESIS TITLE

『Diagnostic accuracy of Japanese posttraumatic stress measures after a complex disaster: The Fukushima Health Management Survey.』

BRIEF

  1. 本論文は「福島県民健康管理調査を通じた、複合災害後の日本人の心的外傷後ストレス測定の診断精度」に関する論文です。
  2. 著者らは「心的外傷後ストレス障害の患者をスクリーニングするためにPTSDチェックリストは広く利用されているが、日本人向けのPTSDチェックリストは未だ確立されていない」と背景を説明されて、
  3. 「福島第一原子力発電所事故の避難者に対して、日本人向けPTSDチェックリスト(PCL-S)とその簡易版の診断精度」を調査されています。
  4. 「臨床被験者は避難者から51人」、「PCL-S、改訂出来事インパクト尺度(IES-R)そして世界保健機関統合国際診断面接を実施」、「感受性、特異性そして診断効率等の、心的外傷後ストレス障害診断におけるPCL-S、IES-Rそして簡易版PCL-Sのスクリーニング特性を分析」、「受信者動作特性曲線(ROC曲線)を描き、最適カットオフポイントを分析」されたその結果、
  5. 「PCL-Sの感受性、特異性そして診断効率はそれぞれ66.7%、84.9%および79.2%」、「PCL-Sにおけるカットオフポイントによる方法は、症状クラスターの場合よりもパフォーマンスが良かった」、「簡易版のスクリーニング特性はフル版の特性と同等であった」、「日本人向けPTSDチェックリスト(PCL-S)は適度な診断精度を示し、精神障害の診断と統計マニュアル第4版に基づいたIES-RによるPTSD診断よりもパフォーマンスが向上した」等を報告されて、
  6. 「日本人向けPTSDチェックリスト(PCL-S)は信頼かつ有効なスクリーニングツールであり、その診断精度はフル版も簡易版も共に合理的である」と結ばれています。

AUTHOR(S)

Suzuki Y, Yabe H, Horikoshi N, Yasumura S, Kawakami N, Ohtsuru A, Mashiko H, Maeda M; Mental Health Group of the Fukushima Health Management Survey.

THESIS URL

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27505724