2016年8月15日月曜日

学術論文の紹介 #東日本大震災 #精神的苦痛 #K6 #リスク因子

THESIS TITLE

『Partners’ Ongoing Treatment for Chronic Disease and the Risk of Psychological Distress after the Great East Japan Earthquake.』

BRIEF

  1. 本論文は「東日本大震災後におけるパートナーの慢性疾患の継続的治療と精神的苦痛のリスク」に関する論文です。
  2. 著者らは「先行研究では慢性疾患を抱える患者のみならず、そのパートナーも大きな心理社会的問題に直面する可能性があることが報告されている」と背景を説明されて、
  3. 「東日本大震災後におけるパートナーの継続的な慢性疾患治療と精神的苦痛リスクの関連」を調査されています。
  4. 「2012年、東日本大震災に続く津波により甚大に浸水した市町村に住まう20歳以上を被験者としたクロスセクション分析として質問紙調査を実施」、「市町村の世帯数と脳梗塞、がん、心筋梗塞そして狭心症の継続的な慢性疾患治療に関する自己申告情報によりカップルを確認」、「K6調査票による5点/24点以上を精神的苦痛と評価」、「1246組のカップル(2492人の被験者)中、2369人がK6質問票を完了」されたその結果、
  5. 「パートナーが慢性疾患の治療中である被験者数は9パーセントに当たる209人」、「ロジスティック回帰分析の結果、パートナーが慢性疾患の治療を受けている被験者に精神的苦痛の有意な高リスクは見られなかった(オッズ比は1.3、95パーセント信頼区間は0.95-1.8、P値は0.09)」、「パートナーが慢性疾患の治療を受けている女性のみに精神的苦痛の高リスクが確認された(女性の場合、オッズ比が1.6、P値は0.02。男性ではオッズ比が1.0、P値は0.92)」等を報告されて、
  6. 「東日本大震災後、慢性疾患の治療を受けているパートナーが存在する女性のみが精神的苦痛のリスク因子と考えられる」と結ばれています。

AUTHOR(S)

Nakaya N, Narita A, Tsuchiya N, Nakamura T, Tsuji I, Hozawa A, Tomita H.

THESIS URL

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27506650