2016年8月8日月曜日

学術論文の紹介 #福島第一原子力発電所 #個人線量

THESIS TITLE

『Relationship between Individual External Doses, Ambient Dose Rates and Individuals’ Activity-Patterns in Affected Areas in Fukushima following the Fukushima Daiichi Nuclear Power Plant Accident.』

BRIEF

  1. 本論文は「福島第一原子力発電所事故後の福島県の被災地域における個人外部線量、周辺線量率および個人行動パターンの関連」に関する論文です。
  2. 著者らは「2011年3月11日の福島第一原子力発電所事故により放射性物質が環境中に放出され、福島県および幾つかの周辺県の地表を汚染した」、「災害から5年が経ち、福島県の放射能レベルは物理崩壊、天候および除染作業により大きく低減した」、「事故後12のコミュニティの住民は避難を強いられ、2016年3月時点で殆どの地域では避難指示が解除されておらず未だ永住が禁止されている」、「政府が避難指示を解除するため、そして住民が帰郷するためには現在そして今後の実際の個人外部線量を評価することが重要となる」と背景を説明されて、
  3. 「福島県にて個人線量計、GPSそして地理情報システムを利用して実際の外部線量を測定し、個人外部線量、周辺線量率および個人行動パターンの関連」を調査されています。
  4. 「その結果 追加個人外部線量は大気モニタリング調査に基づく追加周辺線量との高い相関が確認された」、「線形回帰分析の結果、追加個人外部線量は平均して追加周辺線量の5分の1であった」、「追加周辺線量に対する追加個人外部線量の比率で表さられる減少係数は、屋内で過ごした場合と屋外で過ごした場合それぞれ平均して0.14と0.32であった」、「総個人外部線量への様々な行動パターンの寄与について、それぞれの行動に日常費やした平均時間とに高い相関が見られたが、屋外活動の寄与には幅が見られた」等を報告されて、
  5. 「得られた知見は実際の個人外部線量、大気モニタリングによる対応する周辺線量そして個人の時間と行動のパターンを理解するための価値ある寄与となる」、「加えて住民が福島の避難指示区域に帰郷後の積算線量予測に関して重要な情報を提供する」と結ばれています。

AUTHOR(S)

Naito W, Uesaka M, Yamada C, Kurosawa T, Yasutaka T, Ishii H.

THESIS URL

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27494021