2016年8月4日木曜日

学術論文の紹介 #高血圧症 #避難 #福島第一原子力発電所 #東日本大震災

THESIS TITLE

『Evacuation and Risk of Hypertension After the Great East Japan Earthquake: The Fukushima Health Management Survey.』

BRIEF

  1. 本論文は「福島県民健康調査に基づく、東日本大震災後の避難と高血圧症リスク」に関する論文です。
  2. 著者らは「東日本大震災が2011年3月11日に、それに続き福島第一原子力発電所事故が発生した」、「災害により多くの避難者がライフスタイルの何らかの面に変化を強いられた」と背景を説明されて、
  3. 「福島の住民に関して避難が高血圧症のリスクを高めているのではという仮説を検証」されています。
  4. 「2008年から2010年にかけて13のコミュニティで実施された一般検診から40歳から74歳の日本人31,252人のデータを分析」、「2011年から2013年にかけてフォローアップ検査を実施」、「計21,989人がフォローアップ検査を受検」されたその結果、
  5. 「災害後、平均血圧は避難者、非避難者双方で有意に上昇しており、避難者のほうが上昇度合いが高かった」、「避難者および非避難者の最高血圧と最低血圧の変化はそれぞれ男性で+5.8/3.4と+4.6/2.1mmHg、女性では+4.4/2.8と+4.1/1.7mmHg」、「男性において避難は高血圧症リスク上昇と相関が有り、年齢で調整した高血圧症発生に対する避難のハザード比は男性で1.24(95%信頼区間は1.11-1.39、P値は<0.001)、女性で1.05(95%信頼区間は0.94-1.17、P値は0.37)」、「男性において交絡変数調整後のハザード比は1.20へと若干低下するが関連自体は本質的に変わらない」、「東日本大震災後の福島県の避難区域において住民、特に避難者の血圧が上昇している」等を報告されて、
  6. 「災害後の2年間、男性において避難は高血圧症リスク上昇と関連していた可能性がある」と結ばれています。

AUTHOR(S)

Ohira T, Hosoya M, Yasumura S, Satoh H, Suzuki H, Sakai A, Ohtsuru A, Kawasaki Y, Takahashi A, Ozasa K, Kobashi G, Hashimoto S, Kamiya K, Yamashita S, Abe M; Fukushima Health Management Survey Group.

THESIS URL

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27480836