2016年8月8日月曜日

学術論文の紹介 #東日本大震災 #宮城モバイル・アセスメント・システム

THESIS TITLE

『Development and Verification of a Mobile Shelter Assessment System “Rapid Assessment System of Evacuation Center Condition Featuring Gonryo and Miyagi (RASECC-GM)” for Major Disasters.』

BRIEF

  1. 本論文は「大規模災害向け”宮城モバイル・アセスメント・システム”(RASECC-GM)の開発と検証」に関する論文です。
  2. 著者らは「2011年3月11日に発生した東日本大震災により石巻医療圏では5,385人が亡くなり、710人が行方不明である」、「石巻地域のサポートに参加した全ての組織の救護チームを纏めるため、石巻圏合同救護チーム(IZJRT)が結成された」と背景を説明されて、
  3. 「石巻圏合同救護チームは救助活動を延長して、質問紙調査により全328の避難所における健康維持のための必須情報の評価の収集と分析を継続した」、「しかしながらその業務は非常に複雑ゆえ、それらデータの入力と分析に石巻圏合同救護チームは膨大な時間と努力を必要とした」、「それ故、正確かつ効率的に避難所評価データを表形式化にするための評価システム開発が必要である」とし、
  4. 「次の大規模災害の備えとして迅速に避難所を評価するためのシステムの開発と検証を詳述」されています。
  5. 「災害時の複雑な業務の経験に基づき、避難所評価データを入力、表形式化そして管理するための”宮城モバイル・アセスメント・システム”(RASECC-GM)と名付けたソフトウェアを開発」、「その実現可能性、有用性そして正確性を確認するため大規模自衛隊訓練期間中に検証テストを実施」、「宮城モバイル・アセスメント・システムは3つのスクリーンからなる」、「(1)”データ入力スクリーン”:避難所管理者、生活・衛生状況、怪我人と病人の人数を含む19の評価項目のタブレットデバイスへの迅速な入力が可能」、「(2)”救護チーム/避難所運営スクリーン”:救護チームと避難所に関する情報の登録」、「(3)”データ表形式化スクリーン”:災害本部のコンピューターからの避難所毎のデータの表形式化そして閲覧とソート」とされたその結果、
  6. 「検証テストにおいて、オンラインで入力されたモックアップの避難所のデータはモックアップの災害本部のコンピューター上で迅速かつ正確に表形式化された」、「オフラインで入力されたデータもタブレットデバイスがオンライン環境に入った際にモックアップの災害本部のコンピューター上で同様にして迅速に表形式化された」等を報告されて、
  7. 「避難所の状況を迅速に評価する宮城モバイル・アセスメント・システムを開発した」、「本システムのユーザーは容易、迅速かつ正確に大規模災害時における複数の避難所からの多量のデータを評価でき、災害本部にて迅速に入力データを管理できる事がテストで検証された」と結ばれています。

AUTHOR(S)

Ishii T, Nakayama M, Abe M, Takayama S, Kamei T, Abe Y, Yamadera J, Amito K, Morino K.

THESIS URL

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27492807