2016年8月4日木曜日

学術論文の紹介 #介護者 #災害への備え

THESIS TITLE

『Disaster Preparedness Among Older Japanese Adults With Long-Term Care Needs and Their Family Caregivers.』

BRIEF

  1. 本論文は「長期的なケアを必要としている日本人の高齢者とその家族介護者の災害への備え」に関する論文です。
  2. 著者らは「米国でのハリケーンカトリーナそしてリタで見られたように、2011年東日本大震災で高齢者は高い死の危険性に直面した」、「それらリスクを低減する計画の開発に多くの関心が集まったが、備えに関する情報が少なく、介護者が担う主要な役割は殆ど調査されていない」と背景を説明されて、
  3. 「それ故、長期的ケアを必要とする高齢者の家族介護者の備えを調査し、不十分な備えそして災害への大きな不安とに関連する高齢者と家族介護者の特性を特定」されています。
  4. 「東日本大震災から間も無く、長期的介護を必要とする日本の高齢者の家族介護者に対する”福井県縦断的介護者調査”(※論文中”Fukui Longitudinal Caregiver Study”)の第二弾が行われた」、「被験者は福井県内の17の市区町村から952名の介護者」、「自己申告による備え、避難計画そして介護者の備えに対する不安に関連する因子を特定するためにロジスティック回帰分析を適用」されたその結果、
  5. 「介護者の75パーセントは緊急時の具体的な避難計画を立てておらず、認知症患者の介護者は何らかの計画を立てている割合が36パーセント低い」、「多変量モデルの結果、より経験豊かで裕福そしてより家族やコミュニティのサポートを報告した介護者程、充分に備えていると感じている傾向が高い」、「健康状態が悪い、または資金が豊かでない、または移動困難な高齢者の責任を負っている介護者は彼らの災害への備えに高いレベルの不安を抱えていた」、「殆どの介護者は緊急時の備えが充分ではないこと、そして介護者援助、コミュニティサポートおよび高齢介護受益者の要求は備えと災害への不安に影響することを本研究は示唆している」等を報告されて、
  6. 「介護者教育とコミュニティサポートプログラムの開発は、この脆弱なグループを助ける重要な資源を提供する」と結ばれています。

AUTHOR(S)

Wakui T, Agree EM, Saito T, Kai I.

THESIS URL

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27460161