2016年8月4日木曜日

学術論文の紹介 #周産期死亡率 #新生児集中治療室

THESIS TITLE

『Absence of neonatal intensive care units in secondary medical care zones is an independent risk factor of high perinatal mortality in Japan.』

BRIEF

  1. 本論文は「日本における高周産期死亡率の独立リスク因子としての二次医療圏の新生児集中治療室の不足」に関する論文です。
  2. 著者らは「日本の医療法によるメディカルケアプランに基づき国家医療プロジェクトが進められている」、「日本の周産期メディカルケア向上のためには、周産期の転帰に影響する因子を特定することが必要である」と背景を説明されて、
  3. 「政府統計ポータルサイトのe-Statから、2008年から2012年にかけての日本の全ての地方公共団体の出産と周産期死亡の統計データを収集」、「全349の日本の二次医療圏の周産期死亡率を分析」、「2011年における新生児集中治療室、母体・胎児集中治療管理室、小児科医、産科医の数もe-Statから取得」、「2011年東日本大震災の影響を排除するため、福島県の7つ、宮城県の2つ、計9の二次医療圏は除外」とされたその結果、
  4. 「340の二次医療圏を人口サイズと密度で都市、地方都市そして過疎地域の3つのグループに分割」、「それぞれのグループの二次医療圏の数は52、168および120」、「過疎地域グループの二次医療圏は都市グループよりも小児科医が少なく、有意に新生児集中治療室と母体・胎児集中治療管理室が少ないが、周産期死亡率に有意差はなかった」、「多変量解析により求めた高周産期死亡率の唯一の独立リスク因子は、新生児集中治療室の不足(P値は0.011)」等を報告されて、
  5. 「周産期メディカルケアの目的を考えると、新生児集中治療室の計画的な準備と適切なアクセスが不可欠であると」結ばれています。

AUTHOR(S)

Matsumoto Y, Nakai A, Nishijima Y, Kishita E, Hakuno H, Sakoi M, Kusuda S, Unno N, Tamura M, Fujii T.

THESIS URL

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27306946