2016年8月3日水曜日

学術論文の紹介 #東日本大震災

THESIS TITLE

『Incidence of Domestic Violence Against Pregnant Females After the Great East Japan Earthquake in Miyagi Prefecture: The Japan Environment and Children’s Study.』

BRIEF

  1. Japan Environment and Children’s Study(※環境省のウェブサイトに移動します)
  2. 本論文は「宮城県における東日本大震災後の妊婦に対するドメスティックバイオレンス発生率」に関する論文です。
  3. 著者らは「地震と津波の被害を受けた宮城県における、2011年東日本大震災と災害後の妊婦に対するドメスティックバイオレンスの関連」を調査されています。
  4. 「2011年6月から12月にかけて7,600名の妊婦を分析」、「宮城県の内陸地域、北沿岸地域および南沿岸地域と全国における、肉体的および精神的ドメスティックバイオレンスの発生率と割合を調査し、カイ二乗検定により比較」、「都道府県レベルでのドメスティックバイオレンスのリスク因子を多変量ロジスティック回帰分析により推定」されたその結果、
  5. 「北沿岸地域の肉体的ドメスティックバイオレンスの発生率は5.9パーセントで、内陸地域(1.3パーセント、P値は0.0007)および全国レベル(1.5パーセント、P値は<0.0001)よりも有意に高かった」、「精神的ドメスティックバイオレンスの発生率については、宮城県の3地域(内陸地域、北沿岸地域、南沿岸地域の発生率はそれぞれ15.2パーセント、15.7パーセント、18.8パーセント)と全国レベル(13.8パーセント)の間に有意差は見られなかった」、「宮城県において、近しい人の病気や怪我、家族構成の変化は有意に精神的ドメスティックバイオレンスとの相関が見られた」等を報告されて、
  6. 「災害の影響を受けた地域においてこの問題に取り組むために、妊婦への継続的なモニタリングと支援が必要である」と結ばれています。

AUTHOR(S)

Sakurai K, Nishigori H, Nishigori T, Mizuno S, Obara T, Iwama N, Watanabe Z, Ishikuro M, Tatsuta N, Nishijima I, Sugawara J, Fujiwara I, Arima T, Kuriyama S, Metoki H, Takahashi F, Nakai K, Yaegashi N; Japan Environment & Children’s Study Group.

THESIS URL

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27460303