2016年8月18日木曜日

学術論文の紹介 #福島第一原子力発電所 #東日本大震災 #妊娠期間 #早産

THESIS TITLE

『Effect of medical institution change on gestational duration after the Great East Japan Earthquake: The Fukushima Health Management Survey.』

BRIEF

  1. 本論文は「福島県民健康管理調査を利用した妊娠期間に対する東日本大震災後の医療施設変更の影響」に関する論文です。
  2. 著者らは「福島県民健康管理調査のデータを利用して東日本大震災後における周産期医療のための医療施設の変更と妊娠期間の関連」を調査されています。
  3. 「福島県で東日本大震災に被災し福島県民健康管理調査として妊産婦に関する調査に参加した妊婦のデータを分析」、「本研究の一次転帰(結果)と二次転帰はそれぞれ妊娠期間と早産」、「主要原因因子は出産前検診施設(1つの施設のみ、任意照会により施設変更、医学的適応により施設変更そして出産のため実家に戻った)」、「任意照会による施設変更を災害後転院と定義」、「多重線形回帰分析とロジスティック回帰分析によりそれぞれの転帰に対する地震の影響を調査」されたその結果、
  4. 「60.2パーセントに相当する計5593人が妊娠第4週から37週の間に被災」、「各種変数調整後、医学的適応により出産前検診施設を変更した妊婦は1つの施設のみを利用した妊婦よりも有意な短期妊娠期間(β(標準化偏回帰係数)は-10.6、P値<0.001)と早産(調整オッズ比は8.5、95パーセント信頼区間は5.8から12.5)との相関が確認された」、「しかしながら任意照会の場合には転帰との有意な相関は確認されなかった」等を報告されて、
  5. 「出産前検診状況によると、東日本大震災とそれに続く福島第一原子力発電所事故の妊娠期間に対する影響は大きくない事を得られた知見は示唆している」と結ばれています。

AUTHOR(S)

Suzuki K, Goto A, Fujimori K.

THESIS URL

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27528440