2016年8月2日火曜日

学術論文の紹介 #福島第一原子力発電所 #セシウム137

THESIS TITLE

『Regression model analysis of the decreasing trend of cesium-137 concentration in the atmosphere since the Fukushima accident.』

BRIEF

  1. 本論文は「福島第一原子力発電所事故後の大気中セシウム137濃度の減衰トレンドの回帰モデル分析」に関する論文です。
  2. 著者らは「モデル中の減衰に関するパラメータとトレンドの関係を明確にし、チェルノブイリ原子力事故後のトレンドと比較するため、回帰モデルにより福島県の2つの市の大気中セシウム137濃度の減衰トレンドを分析」されています。
  3. 「2012年9月から2015年6月にかけて市街地の福島と地方の伊達でセシウム137粒子濃度を測定」、「セシウム137粒子濃度は空気動力学的直径が1.1マイクロメートル以上の粒子(粗粒子)とそれ以下の粒子(微細粒子)の2つにグループ分け」としたその結果、
  4. 「福島と伊達の平均測定濃度は1立方メートル当り0.1ミリベクレル」、「測定された濃度を回帰モデルによりトレンドと季節変動とに分解」、「濃度トレンドは定数および指数関数的減衰のパラメータからなる」、「定数のパラメータは福島と伊達で若干異なる」、「指数関数的減衰のパラメータは全てのケースで似通っており、伊達での微細粒子の濃度を除いて、物理的崩壊の値よりもはるかに高かった」、「2013年の全てのケースにおいて、濃度トレンドによるセシウム137濃度年間減衰率は44パーセントから53パーセント」、「その他の年でも全てのケースで減衰率の変動は若干である」、「事故後3年間におけるセシウム137濃度の減衰トレンドは、場所や地表汚染レベルでは殆ど変化がないことをそれら結果は示唆している」、「エアロゾル粒子量当りのセシウム137濃度もまた大気中セシウム137濃度と同様のトレンドで減衰していた」等を報告されて、
  5. 「大気中セシウム137濃度の減衰トレンドは再浮遊粒子のセシウム137濃度の減衰とに関連が見られることを得られた知見は示唆している」と結ばれています。

AUTHOR(S)

Kitayama K, Ohse K, Shima N, Kawatsu K, Tsukada H.

THESIS URL

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27475302