2016年8月1日月曜日

学術論文の紹介 #福島第一原子力発電所 #チェルノブイリ #セシウム137

THESIS TITLE

『Chronic exposure of adult, postnatal and in utero rat models to low-dose 137Cesium: impact on circulating biomarkers.』

BRIEF

  1. 本論文は「成体、生後および子宮内マウスの低線量セシウム137慢性的被曝の血中バイオマーカーへの影響」に関する論文です。
  2. 著者らは「チェルノブイリ原子力事故や福島第一原子力発電所事故後の環境中セシウム137は、食物連鎖を通じで慢性的に被曝する周辺住民にとって多くの健康問題を引き起こす」と背景を説明されて、
  3. 「様々な被爆状況を再現するため、汚染地域の住民が日常的に摂取すると考えられるセシウム137濃度を慢性的に摂取することにより被爆する雄ラットモデルを構築し、成体、新生および胎児ラットについて9ヶ月間のテスト」を実施されています。
  4. 「一般的指標(脂質、タンパク質、炭水化物および電解質)と甲状腺、心臓、脳、骨、腎臓、肝臓および睾丸機能のバイオマーカーにおける障害を特定するために血漿および血清バイオマーカーを試験」されたその結果、
  5. 「一般的指標分析の結果、生後グループのみにコレステロール、HDLコレステロール、リン脂質およびリン上昇が確認された」、「甲状腺、心臓、脳、骨および腎臓機能については全てのモデルで血液変性は確認されなかった」、「肝臓機能評価の結果、成体時にセシウム137摂取により被爆したラットのみに総ビリルビン(+67%)およびアルカリ性ホスファターゼ(-11%)の変化が確認された」、「成体モデルでのみ17β-エストラジオールおよびコルチコステロンの大きな変化がステロイド産生に影響した」、「脂質代謝は生後モデルで最も放射性感受的であり、ステロイドホルモン代謝は成体時に被曝したラットで最も放射性感受的である等、応答プロフィールは被爆時年齢により異なることが今回の研究により示唆された」、「生殖または繁殖への潜在的影響を示唆する有害効果の証拠は確認されなかった」等を報告されています。

AUTHOR(S)

Manens L, Grison S, Bertho JM, Lestaevel P, Guéguen Y, Benderitter M, Aigueperse J, Souidi M.

THESIS URL

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27466399