2016年8月23日火曜日

学術論文の紹介 #福島第一原子力発電所 #セシウム134 #セシウム137 #原子炉

THESIS TITLE

『Utilization of (134)Cs/(137)Cs in the environment to identify the reactor units that caused atmospheric releases during the Fukushima Daiichi accident.』

BRIEF

  1. 本論文は「福島第一原子力発電所事故時に大気中放出の原因となった原子炉ユニットの特定のためのセシウム134/セシウム137の利用」に関する論文です。
  2. 著者らは「2011年3月12日から21日にかけて大気中に多量の放射性核種を放出した福島第一原子力発電所原子炉ユニットは、測定された地表面へのセシウム134/セシウム137沈着と大気中移行および沈着シミュレーションとの組み合わせの分析により個々に特定」と背景を説明されて、
  3. 「セシウム134/セシウム137の数値は燃焼度の差に起因して原子炉毎に異なるため、環境中のセシウム134/セシウム137比は主としてどの原子炉がどの地域を汚染したかを特定するために利用」、「大気中拡散モデルシミュレーションは個々の主要放出により汚染された特定の地域を予測するために利用」、「最後に両ソースの結果を比較することにより、最も多量に大気中に放出した特定の原子炉ユニットの確認が可能」とされたその結果、
  4. 「2011年3月12日午後の主たる放出源は1号機であり、2011年3月14日深夜から3月15日朝にかけては2号機」、「これら結果は我々のソースターム推定分析による先行研究の推定値と矛盾がない」、「加えて2011年3月15日夜からの主たる発生源は2号機および3号機であり、2011年3月20日には主たる発生源原子炉は一時的に3号機から2号機に変化した事を新たな知見は示唆している」等を報告されています。

AUTHOR(S)

Chino M, Terada H, Nagai H, Katata G, Mikami S, Torii T, Saito K, Nishizawa Y.

THESIS URL

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27546490