2016年7月21日木曜日

学術論文の紹介 #昆明 #四川大地震 #PTSD #心的外傷後ストレス障害

THESIS TITLE

『Media Exposure Related to the 2008 Sichuan Earthquake Predicted Probable PTSD Among Chinese Adolescents in Kunming, China: A Longitudinal Study.』

BRIEF

  1. 本論文は「中国昆明の中国人青年における、2008年四川大地震に関するメディアへの暴露と心的外傷後ストレス障害の可能性予見」に関する長期的研究です。
  2. 著者らは「震源地からおよそ444マイルに位置する中国昆明で2008年四川大地震の間接的被害を受けた中国人青年の間の心的外傷後ストレス障害の有病率とその心理的予測因子」を調査されています。
  3. 「長期的研究とし、昆明の小学校および中等学校の生徒3577人を対象として2008年6月のベースラインおよび6ヶ月後の2008年12月に教室で質問票調査を実施」、「被験者への地震に関する画像とコンテンツの暴露、地震に関連する認知と情緒反応そして心的外傷後ストレス障害を調査」、「単変量およびステップワイズ多変量ロジスティック回帰モデルにより、6ヶ月のフォローアップ時に心的外傷後ストレス障害の有意な予測因子を特定」とされたその結果、「ベースラインと6ヶ月フォローアップ時の被験者の心的外傷後ストレス障害有病率(CRIESスコアが30以上)はそれぞれ16.9パーセントと11.1パーセント」、「多変量分析の結果、苦悩に満ちた画像に頻繁に曝された被験者は少なくとも2種のネガティブな出来事を経験しており、教師は地震により苦痛を受けていると認知しており、地震は生態系に損傷を与えたと考え、そして地震により危惧と感情的混乱を覚え、6ヶ月フォローアップ時における心的外傷後ストレス障害の高リスクを示した」、「苦悩に満ちたメディア画像への暴露、情緒反応およびベースライン時の災害に関連した認知は、出来事への間接的な露出から数カ月後において心的外傷後ストレス障害の予測因子となることが確認された」等を報告されて、「両親、教師そしてマスメディアは、青年の精神衛生に対する災害関連メディア暴露のネガティブな影響に留意すべきである」と結ばれています。

AUTHOR(S)

Yeung NC, Lau JT, Yu NX, Zhang J, Xu Z, Choi KC, Zhang Q, Mak WW, Lui WW.

THESIS URL

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27428553