2016年7月20日水曜日

学術論文の紹介 #東日本大震災 #精神的苦痛 #食事摂取 #福島県民健康調査 #食事摂取頻度調査票

THESIS TITLE

『Association between psychological distress and dietary intake among evacuees after the Great East Japan Earthquake in a cross-sectional study: the Fukushima Health Management Survey.』

BRIEF

  1. 本論文は「福島県民健康調査に基づく、東日本大震災後の避難者の精神的苦痛と食事摂取との関連に関するクロスセクショナル研究」です。
  2. 著者らは「一般的に精神的苦痛は食事摂取量不足と関連があるが、大規模災害後の住民についての先行研究はない」と背景を説明されて、「2011年東日本大震災後の避難者の間の食事摂取と非特異的精神的苦痛および心的外傷症状の関連」を調査されています。
  3. 「2012年の福島県民健康調査を受検した男性27901人、女性35146人、計63047の避難者を対象としたクロスセクショナル研究として、K6スケールにより非特異的精神的苦痛を、PCL-Sを心的外傷症状により評価」、「19の食品をターゲットとして、食事摂取頻度調査票により25パーセンタイル未満の日次摂取を低頻度と定義」、「ロジスティック回帰分析により人口動態、生活習慣および災害に関連する要因で調整したオッズ比と95パーセント信頼区間を推定」されたその結果、「被験者の内、14.7パーセントが非特異的精神的苦痛を受けており、21.2パーセントが心的外傷症状を示した」、「前者はコメおよびパン、魚、肉、野菜またはフルーツ(非ジュース)、大豆製品、ミルクそしてヨーグルトまたは乳酸菌飲料等の摂取頻度が低く、
    後者もコメおよびパン、魚、肉、野菜(非ジュース)、ミルクそしてヨーグルトまたは乳酸菌飲料の摂取頻度が低かったが反対に野菜と果物ジュースをより頻繁に摂取していた事が多変量修正ロジスティック回帰の結果示唆された」、「食事摂取と非特異的精神的苦痛、心的外傷症状の関連は主として女性で確認された」等を報告されて、「東日本大震災後の避難者における精神的苦痛は、ある種の食品の低頻度摂取とに関連が見られ、この関連は主として女性で確認された」と結ばれています。

AUTHOR(S)

Uemura M, Ohira T, Yasumura S, Otsuru A, Maeda M, Harigane M, Horikoshi N, Suzuki Y, Yabe H, Takahashi H, Nagai M, Nakano H, Zhang W, Hirosaki M, Abe M; Fukushima Health Management Survey Group.

THESIS URL

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27381210