2016年7月19日火曜日

学術論文の紹介 # 福島第一原子力発電所事故 #年間実効線量

THESIS TITLE

『Assessment of residual doses to population after decontamination in Fukushima Prefecture.』

BRIEF

  1. 本論文は「除染後の福島県における残留線量の評価」に関する論文です。
  2. 著者らは「福島第一原子力発電所事故により多量の放射性物質が環境中に放出された」、「影響を受けた地域の住民の多くは現在日常生活において放射線に曝されている」、「この線量を管理するために、長期的線量ターゲットとして追加被曝線量年間1ミリシーベルトが採用されている」、「除染の実施によるターゲット達成のため、1時間あたり0.23マイクロシーベルトの放射能レベルが、ガイダンス値として定められた」と背景を説明されて、「このガイダンス値に基づき除染の効果の評価をされ、除染計画に関して考えられる今後の課題を検討」されています。
  3. 「確率論的アプローチにより、福島県の屋内作業員、屋外作業員そして年金生活者の年間実効線量を評価」、「確率論的モデルでは行動パターンとセシウム137表面汚染レベルの変動性を考慮」されたその結果、「最初の汚染から5年後において、59の地方公共団体のうち53では屋内作業員と年金生活者の95パーセンタイルが年間実効線量が1ミリシーベルト以下(年間0.026から0.73ミリシーベルト)」、「しかしながら25の地方公共団体の屋外作業員について年間線量は1ミリシーベルトを超えていた(年間1.0から35ミリシーベルト)」等を報告されて、「それ故、ガイダンス値は屋内作業員と年金生活者にとっては有効であるが、屋外作業員のために追加的対策が必要であるか否かを決定にするには、より現実的な前提に基づく詳細評価が必要である」と結ばれています。

AUTHOR(S)

Mori A, Takahara S, Ishizaki A, Iijima M, Sanada Y, Munakata M.

THESIS URL

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27400653
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