2016年7月19日火曜日

学術論文の紹介 #福島第一原子力発電所事故 #川内村 #糖尿病 #脂質代謝異常症

THESIS TITLE

『Lifestyle-related diseases following the evacuation after the Fukushima Daiichi nuclear power plant accident: a retrospective study of Kawauchi Village with long-term follow-up.』

BRIEF

  1. 本論文は「福島第一原子力発電所事故による避難後の生活習慣病について、川内村における長期フォローアップの後ろ向き研究」に関する論文です。
  2. 著者らは「川内村は福島第一原子力発電所の西20キロメートルに位置している」、「2011年3月16日、放射線被曝の恐れから避難指示が出され、2012年4月に指示が解除された」と背景を説明されて、「川内村村民の災害前後の健康状態を定期年次健康診断を利用して評価」されています。
  3. 「国民健康保険制度より利用可能な2008年から2013年の川内村村民の年間健康調査データを分析」、「災害があったため2011年のデータは利用できない」、「健康データは同一人物の毎年行われるデータを含んでおり、サンプルは統計的に非独立であるため、一般化推定方程式モデルを利用」、「2012年および2013年の災害後と比較するために2008年から2010年の災害前のピリオドをカテゴリーに分類」、「交絡因子で調整した代謝性疾患有病率を調査」されています。
  4. その結果、「利用可能なデータは全村民の20.6パーセントから25.9パーセント」、「災害前と比較すると2013年では代謝性疾患有病率、糖尿病、脂質代謝異常、高尿酸血症そして慢性腎疾患の有意な増加が確認されたが、肥満と高血圧症には変化は見られなかった」等を報告されて、「今回の川内村のフォローアップ研究により、2011年3月の震災とそれに続く避難後の生活習慣病の増加、そしてこの傾向は2年を経ても続いている事が確認された」と結ばれています。

AUTHOR(S)

Ebner DK, Ohsawa M, Igari K, Harada KH, Koizumi A.

THESIS URL

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27401362
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