2016年7月26日火曜日

学術論文の紹介 #チェルノブイリ原子力事故 #脳血管疾患

THESIS TITLE

『Radiation-epidemiological Study of Cerebrovascular Diseases in the Cohort of Russian Recovery Operation Workers of the Chernobyl Accident.』

BRIEF

  1. 本論文は「チェルノブイリ原子力事故のロシア人事故処理作業員コホートにおける脳血管疾患の放射線疫学調査」に関する論文です。
  2. 著者らは「チェルノブイリ原子力事故の事故処理作業に関与したロシア人作業員コホートにおける脳血管疾患の発生率を分析」されています。
  3. 「対象コホートはチェルノブイリ原子力事故後最初の1年間(1986年4月26日から1987年4月26日)内に事故ゾーンで作業にあたった事故処理作業員(リクイデーター)53772人」とされたその結果、
  4. 「コホートの平均外部全身線量は0.161グレイで、個人線量は0.0001グレイから1.42グレイの範囲」、「1986年から2012年のフォローアップ期間に、計23264件の脳血管疾患が年次健康診断で確認された」、「放射線リスク推定とその他の脳血管疾患リスク因子評価のためポアソン回帰モデルを適用」、「次の因子が脳血管疾患のリスク因子と考えられる:線量、チェルノブイリゾーンにおける事故処理作業員としての従事期間そして合併症(高血圧症、虚血性心疾患、アテローム性動脈硬化症そして糖尿病)」、「脳血管疾患のベースライン発生率は全ての対象合併症と統計的に有意な関連が見られた」、「潜伏期間との統計的に有意(平均1グレイあたり過剰相対リスク0.45、95パーセント信頼区間は0.28から0.62)な用量反応を脳血管疾患発生率は示唆している」、「脳血管疾患の放射線リスクは、事故処理作業員がチェルノブイリゾーンに滞在していた期間によって有意な変動があり、滞在期間が6週間未満の作業員では過剰相対リスク0.64(95パーセント信頼区間は0.38から0.93)」、「対象合併症については、糖尿病は統計的有意に脳血管疾患の放射線リスクを増加させ、糖尿病を患っている事故処理作業員の1グレイあたり過剰相対リスクは1.29であった」等を報告されています。

AUTHOR(S)

Kashcheev VV, Chekin SY, Maksioutov MA, Tumanov KA, Menyaylo AN, Kochergina EV, Kashcheeva PV, Gorsky AI, Shchukina NV, Karpenko SV, Ivanov VK.

THESIS URL

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27356064