2016年7月25日月曜日

学術論文の紹介 #福島第一原子力発電所 #セシウム #中山間地域 #節足動物

THESIS TITLE

『Radioactive contamination of arthropods from different trophic levels in hilly and mountainous areas after the Fukushima Daiichi nuclear power plant accident.』

BRIEF

  1. 本論文は「福島第一原子力発電所事故後の中山間地域における様々な栄養段階の節足動物の放射線汚染」に関する論文です。
  2. 著者らは「福島県の中山間地域の生態系に対する福島第一原子力発電所事故の影響を理解するため、節足動物種の放射性セシウムレベルの経時変化を調査」されています。
  3. 「2012年から2014年に様々な栄養段階の節足動物を採集し、サンプリングサイトの大気中放射線線量率を分析」されたその結果、
  4. 「福島県のサンプリングサイトの大気中放射線線量率は2年間に渡り有意かつ一定の減衰を示した」、「コバネイナゴ、エンマコオロギに確認された放射性セシウム(セシウム134とセシウム137)中央値濃度は継続的に減衰し、2014年にはそれぞれ生体重1グラムあたり0.080ベクレル、0.078ベクレルへと低下していた」、「反対にジョロウグモには放射線汚染の有意な減衰は確認されず、2014年のレベルは1グラムあたり0.204ベクレルに留まっていた」、「放射性セシウム濃度と大気中放射線線量率との間の有意な正の相関が、イナゴ、エンマコオロギおよびジョロウグモに確認された」、「最も強い相関(相関係数は0.946)がイナゴで確認された」等を報告されています。

AUTHOR(S)

Tanaka S, Hatakeyama K, Takahashi S, Adati T.

THESIS URL

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27447690