2016年7月24日日曜日

学術論文の紹介 #福島第一原子力発電所 #セシウム #大柿ダム

THESIS TITLE

『Numerical study of sediment and 137Cs discharge out of reservoirs during various scale rainfall events.』

BRIEF

  1. 本論文は「様々な程度の降雨時における、貯留池からの堆積物とセシウム137放出」に関する論文です。
  2. 著者らは「放射性セシウムによる貯留池汚染は福島県における関心事の一つである」と背景を説明されて、「堆積物と放射性セシウムの移行を確認するため、3次元河川・河口・沿岸域シミュレーションコードFLESCOTを利用して福島県と同様のパラメータを設定した貯留池モデルをシミュレーション」されています。
    1.「乱流、様々な粒度の堆積物の移行、溶存態および微粒子型の放射性セシウム移行をシミュレーションによりモデル化」、「福島の環境のモデル化の有効性を確認するため、2013年9月の平成25年台風第18号(マンニィ)時の大柿ダムのシミュレーション結果と実測値を比較」、「洪水程度、貯留池容積そして放射性セシウム分配係数等の特性を変化させて貯留池モデルセットをシミュレーション」されたその結果、
  3. 「それら特性がどの様に貯留池からの堆積物やセシウム137の下流放出量、そして放出セシウム137の形態に影響するかを得られた知見は示唆した」、「激しい洪水時には放射性セシウムの大部分はシルトにより移行され、小規模洪水時ではクレイに吸着された形態、続いて溶存態によるものが占めていた」、「任意の洪水時における福島の貯留池からの放出の直接的な値を導くことが今回の結果により可能である」、「例えばモデルによるシミュレーションは、2015年9月の平成27年台風第18号(アータウ)による洪水時に大柿ダムに流入した放射性セシウムの約30パーセントは下流に放出されたことを示唆している」等を報告されて、
  4. 「貯留池は放射性セシウムの溜まり場となる可能性があるため、福島県における今後の放射性セシウム移行を定量化し、考えられる対策を検討するために継続的なモニタリングと数値予測が必要である」と結ばれています。

AUTHOR(S)

Kurikami H, Funaki H, Malins A, Kitamura A, Onishi Y.

THESIS URL

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27442257