2016年7月19日火曜日

学術論文の紹介 #福島第一原子力発電所 #糖尿病

THESIS TITLE

『Sociodemographic patterning of long-term diabetes mellitus control following Japan’s 3.11 triple disaster: a retrospective cohort study.』

BRIEF

  1. 本論文は「日本で2011年3月11日に発生した三重災害後における長期的糖尿病管理の社会人口学的パターンに関する後ろ向きコホート研究」です。

  2. 著者らは「2011年日本で発生した三重災害(地震、津波そして原子力事故)の被害を受けた糖尿病患者に関する血糖コントロールの変化の社会人口学的パターン」を調査されています。

  3. 「福島県南相馬市の公立病院における404人の糖尿病患者を被験者とした後ろ向きコホート研究」、「災害後の血糖コントロールの変化を捉えるために2010年、2011年および2012年に糖化ヘモグロビン(HbA1c)レベルを測定」、「年齢、性別、都会住まい/地方住まい、避難状況および投薬使用も併せて調査」とされたその結果、 「災害後の血糖コントロールには全体的に悪化が確認され、平均糖化ヘモグロビンは2010年の6.77パーセントから2012年には6.90パーセントへと上昇していた」、「地方住まいは都会住まいと比較するとコントロール悪化の可能性が低い(オッズ比は0.34、95パーセント信頼区間は0.13から0.84)」、「加齢も若干であるが糖化ヘモグロビン上昇を抑制する因子であった(オッズ比は0.95、95パーセント信頼区間は0.91から0.98)」、「避難と性別は有意な説明変数ではなかった」、「日本の三重災害の被害を受けた糖尿病患者は、災害後に血糖コントロールの悪化を経験していた」、「この悪化程度は社会人口学的因子の影響を受けており、地方住まいと加齢は血糖コントロールへに対する災害の影響を抑制する事が確認された」等を報告されて、 「得られた知見は日本の地方における健康の基本的・社会的決定因子を示唆している」と結ばれています。

AUTHOR(S)

Leppold C, Tsubokura M, Ozaki A, Nomura S, Shimada Y, Morita T, Ochi S, Tanimoto T, Kami M, Kanazawa Y, Oikawa T, Hill S.

THESIS URL

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27388360

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