2016年7月19日火曜日

学術論文の紹介 #福島第一原子力発電所事故 #東日本大震災 #セシウム

THESIS TITLE

『Deposition of radiocesium on the river flood plains around Fukushima.』

BRIEF

  1. 本論文は「福島周辺の河川氾濫原への放射性セシウム沈着」に関する論文です。

  2. 著者らは「福島第一原子力発電所周辺地域の環境は、2011年3月11日に発生した東日本大震災による福島第一原子力発電所事故に起因して環境中に放出された相当量の放射性物質の沈着により、広く汚染された」、「事故由来の放射性セシウムは主として環境中の線量に影響する」、「山林を除いた汚染地域の除染作業が、線量低減を目的として行われている」、「しかしながら排水に由来した放射性セシウムの移行により、この放射性物質が再分布される懸念がある」、「特に福島を流れる河川の下流地域氾濫原への放射性セシウム含有土壌粒子の沈着は、それら地帯の線量を上昇させる可能性がある」、「それ故、放射性セシウム沈着動態の線量への影響を理解することは重要である」と背景を説明されて、「それら氾濫原への放射性セシウム沈着メカニズムの理解を高めるために、河川調査を実施」されています。

  3. その結果、「河川に沿った氾濫原の放射性セシウム濃度空間分布は沈着状況に依存して不均一であり、高空間線量のポイントは限られていた」、「詳細に見ると、高水敷の放射性セシウム濃度と空間線量率は河道端のそれらよりも高かった」等を報告されて、「それら不均一性と水文学的事象に基づいて河川排水による放射性セシウムの沈着および移行メカニズムもまた説明でき、概念モデルが構築できた」と結ばれています。

AUTHOR(S)

Saegusa H, Ohyama T, Iijima K, Onoe H, Takeuchi R, Hagiwara H.

THESIS URL

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27414488

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